近年、台風の発生件数は年々上昇しており、台風の上陸数は10年前に比べて、倍以上にもなっています。
また、台風だけでなくゲリラ豪雨も増加しており、雨漏り修理件数も比例して増えています。
特に、築年数が21年から40年の住宅は、雨漏り被害が多いので注意が必要です。
「ゲリラ豪雨があると雨漏りする・・」
「台風で屋根が大丈夫か心配・・」
「台風が来る前に、何かしら対策しておきたい・・」
このような不安を持って生活している方も、多数いらっしゃるかと思います。
関西地方で思い出されるのが、2018年の台風21号ですよね。
台風は年々勢力が拡大しているため、また、あの時のような台風が発生する可能性もあります。
今回は、台風が来る前にしておきたい屋根の事前チェックと、万が一被害を受けた場合の対処法について解説します。
台風の被害を極力避けるためにも、参考にして備えてください。
目次
そもそもなぜ屋根が飛ばされるのか?
台風は、飛散物によって屋根にダメージを与えるだけでなく、屋根そのものを飛ばしてしまいます。
屋根が飛んでしまうと、屋根材が崩れて落ちて雨漏りするだけでなく、風雨が直接家の中に入り込み、家財に相当な被害をもたらします。
屋根が飛ぶ大きな原因は、「窓の破損」によるものです。
窓が破損すると家の中に強風が入り込み、逃げ道のなくなった風は、力の弱いところに逃げようとします。
住宅は、床よりも屋根の方に「風圧」が逃げやすくなっているため、窓から風が入ると屋根を押し上げて、飛んでしまうというメカニズムなのです。
台風で飛ばされやすい屋根と台風に強い屋根
台風で飛ばされやすい屋根にも特徴はあります。
特に飛ばされやすい箇所は、「棟板金」や「ケラバ」と呼ばれる部分です。
棟板金は、スレート系や金属系の屋根の「棟」部分に被さっている長方形の板金です。
ケラバは、切り妻屋根や入母屋屋根の建物から屋根がはみ出している部分です。
また、面積が大きい屋根や勾配が大きい屋根は、風の影響を受けやすいので、注意しておかなくてはいけません。
反対に、風の影響を受けにくい「寄棟屋根」、勾配の緩やかな屋根は、台風の被害が少ない形状の屋根です。
また、耐久性が高く軽量で割れに強い金属系屋根と防災瓦は、台風に強い屋根材と言われています。
しかし、経年劣化によって固定したビスが緩んだりするので、定期的なメンテナンスが必要です。
台風被害に遭う前にチェックするポイント
屋根が台風で屋根が飛ばされてしまう家は、築年数が30年以上の建物がほとんどです。
経年劣化している部分が、強風によってダメージを受け、飛んでしまうケースです。
とはいえ、築浅物件でも屋根の被害に遭うケースもあるので、目視でチェックしておきましょう。
屋根が飛んでしまうと、雨漏りだけでなく、住宅内部の腐食や家財道具のダメージが懸念されます。
もし不具合が見つかったら、ご自身でなんとかしようとせず、専門の業者に連絡して必要なメンテナンスを行ってください。
棟板金・瓦の浮き
台風で、最も被害に遭いやすい箇所が、棟板金や瓦です。
棟板金や瓦が浮いたまま放置していると、強風雨で飛ばされてしまいます。
棟板金や瓦は、屋根の上にあることもあって、なかなか確認する機会がありません。
特に、屋根のメンテナンスを5年以上行っていない場合には、経年劣化で浮いている可能性があるので、台風の前に専門業者に点検してもらった方が良いでしょう。
瓦屋根の漆喰崩れ
屋根の三角形になっている頂上部分をチェックすると、瓦を固定している箇所があります。
この箇所は、瓦がズレないように漆喰で固定しているのですが、経年劣化によって崩れて、中の土が流れ出してしまうことがあります。
このような状態になると、瓦がズレたり飛んでしまう可能性があるので、流れた漆喰や土がないか、屋根の上を確認してみてください。
瓦のズレや割れ
瓦がズレたり割れがあると、その隙間から風が入り込み、瓦が剥がれてしまいます。
自宅の敷地内に落ちるくらいなら被害も計算できますが、近所に飛んでしまい、被害を与えてしまう可能性もあります。
雨漏りにもなるので、台風の前にズレや割れがないか、チェックしておきましょう。
屋根材の反り
屋根材が反っていると、隙間から強風が入りやすい状態です。
屋根材の反りや割れは、台風でなくても「雨漏り」や「住宅の腐食」を引き起こしてしまいます。
原因は経年劣化によるものなので、屋根の専門店で部分修理や塗装してもらうと良いでしょう。
屋根が飛ぶ前にやっておきたい台風対策
大掛かりなメンテナンスは、時期的に間に合わない方もいらっしゃると思います。
ただ、今からでも間に合う対策もあるので、しっかりと対策して台風に備えましょう。
棟板金や瓦の固定
台風が来る前に、棟板金や瓦に異常がないか、業者の方に確認してもらいましょう。
特に、10年以上メンテナンスしていない方は、屋根診断などを依頼してください。
屋根材の修理
屋根材にヒビ割れや剥がれ、サビ、穴がある場合には、注意が必要です。
下地まで劣化がある場合には、強風で一気に屋根がめくれてしまう可能性もあります。
部分修理で済むことが多いので、早めにメンテナンスを検討しましょう。
窓が割れにくくなるように補強
冒頭でもお伝えしましたが、窓ガラスが割れると強風が室内に入り込み、屋根を押し上げてしまいます。
窓にシャッターや雨戸がある場合には、台風の前に必ず閉めておきましょう。
もし、雨戸などがない場合には、窓に段ボールやテープを貼って、飛散しないように補強しましょう。
台風に強い屋根にリフォームを検討
もし家を建てて30年以上経っているなら、屋根材の交換時期かもしれません。
屋根が飛んで大きな被害を受ける前に、屋根のリフォームを検討してください。
屋根材や、メンテナンスサイクルによってもリフォーム時期は異なるので、一度業者の方に相談してみるとよいでしょう。
もしも屋根が被害に遭った時は・・
どのような対策を行っても、台風で屋根が飛ばされる可能性はあります。
もし、台風で屋根が飛ばされた時、すぐに対処できるように流れをお伝えします。
屋根の専門業者に応急処置を依頼する
まずは、屋根にブルーシートをかけて、屋根材のさらなる飛散と雨漏りを防ぎましょう。
高所の作業になるので、専門の業者に依頼した方が無難です。
しかし、専門業者も忙しくて対応できない可能性もあります。
しかしながら、被害にあった住宅にボランティアや専門業者を装って、不当な請求をする悪徳業者もいます。
あわてて1社に依頼せず、必ず複数の業者から見積もりをもらうようにしてください。
保険を確認して連絡
もし台風などの風災で屋根が飛んでしまった場合には、保険が適用されます。
加入している火災保険を確認して、風災補償が含まれているか内容を確認してください。
風災補償が含まれている場合には、火災保険の申請書類を送ってもらい、被害箇所の写真を撮っておきましょう。
ただし、経年劣化による被害には保険が適用されないこともあるので、注意が必要です。
火災保険申請後、修理
保険会社から書類が届いて、必要書類に記入後、一式送付したら工事代金が振り込まれます。
修理業者も工事が殺到するので、被害に遭われた場合には、早めに行動することをオススメします。
屋根の台風対策は桜建装へ
台風はいつ来るかわからない自然災害です。
被害を最小限に抑えるためにも、定期的に屋根のメンテナンスを行っておくことが重要です。
台風直後は業者の方も依頼が殺到するため、日頃からお付き合いのある住宅や、過去にメンテナンスをした住宅を優先的に工事します。
普段からお付き合いのない住宅は、修理に1ヶ月以上かかってしまうこともあるため、事前に修理やメンテナンスなどの台風対策をしておくことが必須です。
台風の被害に遭う前に、点検依頼などをして、気軽に相談できる専門店を見つけておくこともポイントです。
もし、少しでも屋根に不安があれば、私たち桜建装の無料調査をオススメします。
経験豊富なスタッフが、台風対策や保険の申請にも適切にアドバイスさせていただくので、安心してご依頼いただけます。
不快に思われるような勧誘や営業は一切しないので、お気軽にご連絡ください。