失敗しない屋根リフォーム！屋根カバー工法のメリットと相場

「そろそろ屋根の葺き替え時期かな？」と思いつつも、費用や工期が気になり、なかなか踏み切れない方も多いのではないでしょうか？
家の屋根は、私たちの暮らしを雨風から守る大切な部分です。
しかし、年月が経つにつれて劣化し、メンテナンスやリフォームが必要になることも少なくありません。
そこで注目されているのが「屋根カバー工法」です。

 

屋根カバー工法は、既存の屋根を撤去せずに新しい屋根材を重ねる方法で、近年、効率的かつコストパフォーマンスの高い「屋根リフォーム」として人気を集めています。
本記事では、屋根カバー工法の特徴を解説し、その費用相場や業者選びのポイントを詳しくお伝えします。
屋根リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

• 屋根カバー工法とは？
• 屋根カバー工法と葺き替えの違い
• 屋根カバー工法で使用する屋根材のメリット・デメリット
  • 屋根カバー工法のメリット
  • 屋根カバー工法のデメリット
• 屋根カバー工法 30坪の費用相場
• 業者選びのポイント
• 失敗しない屋根リフォーム カバー工法 まとめ

屋根カバー工法とは既存の屋根材を撤去せずに、その上に新しい屋根材を被せる工事のことです。
「屋根葺き替え工事」のように、既存の屋根材を撤去する必要がないため、工事期間が短く、費用も抑えられるというメリットがあります。

また、既存の屋根材を活かすことで、新たな断熱層が加わり、断熱性・遮熱性の向上が期待できることや、廃材の発生量も少ないため、環境にも優しい工法として注目されています。
スレート屋根や金属屋根など、様々な屋根材に適用可能なので、多くの屋根リフォームで取り入れられています。

屋根のメンテナンス方法としてあるのが、屋根カバー工法と葺き替え工事ですが、それぞれに異なる特徴があります。
どちらの工法を選択するかは、既存の屋根の状態や予算、そして求める効果によって異なります。

一般的に、屋根カバー工法は葺き替え工事よりも費用を抑えることができます。

葺き替え工事では、古い屋根材を撤去し、新しい屋根材を施工する必要があるため、人件費や廃材処理費用が発生します。
一方で、屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を施工するため、既存の屋根材の撤去・処分費用を削減できます。

カバー工法の方が工期は短いですが、天候や屋根の形状、作業の難易度によっても変動します。
また、雨天の場合は工事が中断される可能性もあるため、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。

工法	費用相場	費用の内訳	耐用年数
屋根カバー工法	約100万円～150万円	屋根材費、足場代、施工費	約3日～7日
葺き替え工事	約150万円～250万円	屋根材費、足場代、施工費、既存屋根撤去・処分費	約7日～10日

※上記は一般的な相場であり、屋根の面積や形状、使用する屋根材の種類によって変動します。

屋根カバー工法で使用する屋根材は、ガルバリウム鋼板やアスファルトシングル、スレートなど、様々な種類があります。
それぞれのメリット・デメリット、費用、耐用年数を比較検討し、最適な屋根材を選びましょう。

既存の屋根材を撤去せずに新しい屋根材を被せる屋根カバー工法には、葺き替え工事と比較して、様々なメリットがあります。

費用を抑えられる

屋根カバー工法の最大のメリットは、既存の屋根材の撤去・処分費用が抑えられる点です。
葺き替え工事では、古い屋根材の撤去・運搬・処分に費用がかかりますが、カバー工法ではこれらの費用が不要になり、全体的な工事費用を削減することが可能です。

工期が短い

屋根カバー工法は、既存の屋根材の撤去作業がないため、葺き替え工法よりも工期が短くなります。
工期が短いということは、生活への影響や人件費も抑えられることに繋がり、費用削減にも貢献します。

廃材が出ない

既存の屋根材をそのまま利用するため、廃材がほとんど出ません。
環境への負荷を低減できるだけでなく、廃材処理費用も不要となるため、経済的なメリットも大きいです。

断熱性・遮熱性の向上による光熱費の削減

既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せるため、屋根の厚みが増し、断熱性・遮熱性が向上します。
特に、断熱材一体型の金属屋根材を使用することで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境と光熱費の削減にも繋がります。

二重構造による防水性の向上

既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねることで、二重構造となり、防水性が向上します。
万が一、新しい屋根材に不具合が生じても既存の屋根材があることで、雨漏りを防ぐことができます。

防音性の向上

屋根が二重構造になることで、雨音などの外部からの騒音を軽減する効果も期待できます。
特に金属屋根材の場合、雨音が響きやすいというデメリットがありますが、カバー工法ではこのデメリットを軽減することができます。

屋根カバー工法はメリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。

既存屋根の状態や形状によっては施工できない

カバー工法を施工する為には、既存の屋根が比較的フラットである事が求められる為、現状の屋根が瓦屋根（日本瓦・洋瓦）の場合には、施工する事ができません。
現状の屋根材が瓦屋根の場合には、葺き替え工事での施工一択となります。
また、既存の屋根が著しく劣化している場合や、複雑な形状の屋根や勾配が急な屋根の場合、カバー工法はできません。

重量が増加する

既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、屋根の重量が増加します。
建物の構造によっては、重量増加に対応できない場合があり、耐震性に影響を与える可能性も考えられます。
特に、築年数が経過している住宅の場合は、耐震診断を行った上で、カバー工法の可否を判断する必要があります。

通気性が悪くなる可能性がある

屋根カバー工法では、既存の屋根と新しい屋根の間に隙間が生じにくいため、通気性が悪くなり湿気が溜まる可能性があります。
湿気がカビを発生させないために、通気層を設けるなど、業者と相談して適切な施工方法を選ぶことが重要です。

屋根カバー工法を検討する上で、費用が最も気になるところだと思います。
屋根の形状や面積、使用する屋根材の種類によって費用は大きく変動するため、それぞれの屋根材の特徴と費用相場を理解し、予算とニーズに合った屋根材を選びましょう。

屋根材以外にも、足場代や防水工事、人件費、搬入費など費用がかかってきます。
また、既存屋根の状態によっても費用は変わってきます。
事前に複数の専門業者に見積もりを依頼し、費用内訳を確認することが大切です。

屋根材の種類	費用相場（円/㎡）	特徴	全体工事費（30坪）	耐用年数
ガルバリウム鋼板	6,000円～10,000円	耐久性が高い、軽量、耐震性・デザイン性が高い	120万〜200万	海岸地域など、塩害の影響を受けやすい場所に最適です。
アスファルトシングル	5,000円～9,000円	比較的安価、軽量、施工が容易、錆びない	100万〜120万	15年〜20年

※ 屋根カバー工法の基本費用以外に、修繕費用などの追加費用が発生するケースもあります。

屋根カバー工法の成功は、業者選びにかかっていると言っても過言ではありません。
悪質な業者を選んでしまうと、施工不良による雨漏りや、高額な追加費用の請求といったトラブルに発展する可能性があります。
信頼できる業者を選ぶためのポイントを以下にまとめました。
ぜひ参考にして、長いお付き合いのできる優良業者を選んでください。

ポイント	詳細
資格・免許の有無	建設業許可や屋根工事に関する資格を保有しているか確認しましょう。
実績・経験	屋根カバー工法の実績が豊富で、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。 施工事例なども確認しましょう。
見積もりの明瞭さ	見積もりは詳細に記載されているか、不明瞭な点がないか確認しましょう。 材料費、工事費、諸経費など、内訳が明確になっていることが大切です。
アフターサービスの充実	施工後の保証やメンテナンス体制が整っているか確認しましょう。 万が一のトラブル発生時にも迅速に対応してくれる業者を選びましょう。
口コミ・評判	インターネット上の口コミや評判も参考になります。 実際に利用した人の声を参考に、信頼できる業者かどうかを判断しましょう。
複数社からの相見積もり	複数の業者から相見積もりを取り、価格やサービス内容を比較検討してください。 適正な価格で高品質な施工を提供してくれる業者を見つけることができます。

カバー工法は、コストを抑えながら屋根リフォームを実現できる方法として、多くの住宅で選択されている工事です。
特に、築年数が経過した家や、屋根の劣化を感じている方にとって、手軽にリフォームができる方法としておすすめです。

しかし、カバー工法は全ての屋根に適用できるわけではありません。
まずは専門家にしっかり診断してもらい、適切な工事を提案してもらうことが大切です。
素敵な屋根に生まれ変わった家で、新しい生活をスタートさせるためにも、屋根カバー工法が施工できる専門業者をしっかり選んでください。

もし、屋根のリフォームをご検討中なら、一度私たち桜建装に相談してみてください。
私たちは、屋根調査を実施し、下地の状態を的確に判断してカバー工法が可能かどうか判断することができます。
状態に応じた適切な処置やご予算に合わせたお見積もご提案いたしますので、まずはお気軽にご連絡ください。