屋根は、建物の中でも劣化が激しい部分のため、雨漏りのような不具合を起こしやすい場所でもあります。
雨漏りのような不具合が起きてしまえば、一気に生活にも支障が出てしまいますね。
そのため、屋根の不具合は早急に修繕する必要があると言えます。
ただ、屋根の修理方法にも様々な種類があり、直せる不具合や費用も大きく異なります。
そこで、発生している不具合に合わせて、適切な修理方法を選択することが必要となるのです。
ここでは、あなたが適切な屋根の修理を選択できるよう、屋根にまつわる工事の種類を色々と紹介していきましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
屋根修理の種類
一言に屋根の修理工事といっても、具体的な方法は非常に多岐に渡ります。
また、方法により手間や必要な資材も異なるので、費用にも大きな差があります。
できるだけ修理費用は安く抑えたいでしょうが、そもそも不具合が解消しなくては安くても意味がありません。
そこで、劣化や不具合の症状ごとに適切な修理ができるよう、必要となる工事を紹介していきましょう。
葺き替え
屋根の葺き替えは、古い屋根を取り除き新しい屋根を取り付ける修理方法です。
屋根修理の中でも、最も大掛かりな工事となります。
屋根材だけでなく、内部の防水シートや木材の下地も全てを撤去して新しいものと交換します。
屋根が全て新しく生まれ変わるので、雨漏りなどの不具合を確実に解消できるでしょう。
最近では保証もしっかりしているところが多いので、雨漏りなどの不安から解放されること間違いなしです。
ただし、大掛かりな修理が必要なので費用も高額になります。
平均的な金額から見ても、100万円以上の出費は覚悟しておかなければなりません。
高額な工事を売りたいだけの業者も存在するので、必要性をしっかりと検討する必要があります。
屋根の葺き替えが必要になるのは、屋根材の劣化が激しく、腐食が防水シートや下地の木材にまで発展しているケースです。
つまり、屋根が内部まで劣化している状態ですね。
築年数が古い建物や、屋根材の劣化を放置してしまった建物なら、葺き替えが必要となる可能性が高いといえます。
カバー工法
カバー工法は、既存の屋根の上から新しい屋根を取り付ける修理方法です。
葺き替えに比べて既存の屋根を撤去する必要がなく、その分修理費用を抑えることが可能となります。
ただし、屋根を撤去しない分、新しい屋根を作った分の重量が増してしまいます。
重量が増すと、その分建物本体への負担が増してしまうので注意が必要です。
重量増加による、耐震性能への影響も気になります。
また、既存の下地に手を加えないため、劣化のような不具合を放置することになります。
もしカビや腐食が発生しているなら、建物本体まで侵食してしまい、大きな不具合を発生させる可能性を高めてしまいます。
そのため、下地の傷みが激しい場合は、カバー工法を使うことはできません。
カバー工法を選択する場合は、「下地に問題がないか」事前にきちんとプロの目で確認してもらう必要があるでしょう。
重量の増加を考えると、カバー工法を選択できるのは軽量なスレート屋根に限られます。
重量のある日本瓦の屋根においては、カバー工法を選択することはできません。
日本瓦の屋根の場合、下地の劣化の修理には葺き替え工事が必要となります。
カバー工法も、屋根の下地の劣化が進行している場合に用いる修理方法です。
葺き替えが必要な状態ですが、費用を抑えるためにカバー工法を採用するといった感じになります。
部分補修
下地部分に問題がなく、屋根材の一部のみ破損している場合は部分補修で対応できます。
スレートや瓦が数枚割れている場合や、板金部分が破損している場合ですね。
このようなケースでは、破損している屋根材を交換するか修繕するだけでトラブルを解消できます。
ただし、トラブルの原因が一部の屋根材の破損とは限りません。
ひび割れが同時に数箇所発生しており、全て補修しないとトラブルが解決しないこともあるでしょう。
また、目に見えるひび割れはトラブルとは関係がないというケースも考えられます。
安易にひび割れが原因と考えていては、いつまでたっても不具合が解決しないという事態に陥るおそれがあります。
そのため、下地や破損部分に見落としがないか、一度プロに検査してもらうほうが無難といえるでしょう。
本当に簡単な補修で済む場合は、自分で修理することも可能です。
スレートの割れ部分にコーキングを施すくらいなら、DIYで修理できてしまいます。
ただ、屋根の上での作業は危険なので、あまりオススメはできません。
屋根塗装工事
スレートやガルバリウム鋼板の屋根材には、あらかじめ塗装が施されています。
この塗装は、紫外線や風雨の影響から屋根材を守る役割を担っています。
ただし、塗装は紫外線により徐々に劣化してきます。
塗装が劣化すると、屋根材の防水性能が落ちたり、耐久性能が落ちたりすることが考えられるため、塗り替えを実施しなければならないのです。
また、塗装が劣化すると、色あせがひどくなり美観を損ねることも考えられます。
美観も家にとって重要な要素となるので、定期的な塗装工事は不可欠と言えるでしょう。
ただし、塗装によって雨漏りのような不具合が改善するということは基本的にはありません。
塗装の目的はあくまで、屋根材の保護と美観の保持なのです。
破損した屋根材や下地は、塗装ではどうすることもできません。
塗装工事は、不具合が生じる前に実施するのがベストと言えるでしょう。
不具合が発生しているということは、屋根材が破損している証拠なので、その段階で塗装だけ施してもあまり意味がありません。
雨どい交換
雨どいも、屋根の重要なパーツの一つといえます。
雨どいは、屋根に降った雨を集めて、速やかに地面へ排出する役割を担っています。
もし雨どいがなければ、流れ落ちる雨水で外壁や床面が傷んでしまうおそれがあるのです。
雨どいは、雨水が集中する部分なので、その分破損しやすい建材といえます。
また、飛ばされてきたゴミが流れ込んだりコケが生えたりするので、詰まりにも非常に弱い部分といえるでしょう。
雨どいの修理に関しては、破損や詰まりが発生してから実施することになります。
むしろ不具合が発生しないよう、定期的なメンテナンスを心がけることが、雨どいにおいては重要なこととい言えるでしょう。
防水工事
防水工事は、マンションやビルの屋上のような屋根に施す工事です。
一般的な住宅においても、陸屋根タイプの建物やベランダ部分に必要となります。
屋上のような平らな屋根は水はけが悪いので、雨水の浸入を防ぐ専用の防水工事が必要というわけです。
屋上部分に作られている防水層が劣化したら、簡単に建物内部に雨水が浸入してしまいます。
特に陸屋根の住宅は屋根裏スペースがほとんど存在しないケースも多いので、すぐに雨漏りに発展する危険もありますね。
防水工事にはいくつかの種類があり、耐久力やメンテナンス方法に違いがあります。
一般的な住宅の場合、FRP工法かウレタン塗膜工法が主流のため、定期的なトップコートの塗り増しでメンテナンスは問題ないでしょう。
また、防水層が劣化してしまったら、新たな防水層を作る防水工事を実施しなければなりません。
劣化や不具合の状況により最適な工事は異なる
屋根修理の工事にも色々な種類があるとわかっても、「結局どの方法で修理すればいいの?」と疑問に思うかもしれません。
実は最適な修理工事は、屋根の劣化の状況や不具合の状況によって異なります。
つまり、最適な屋根の修理方法を選ぶコツは、不具合が発生している状況や劣化の程度を正確に把握することにあるのです。
そのためには、優良業者に不具合の原因を細かくチェックしてもらう必要があるでしょう。
目安として、築30年以上を経過しているのなら、防水シートや屋根下地が劣化している可能性が高くなります。
もし、築年数が古い住宅にお住まいなら、一度詳しい調査を信用できる優良業者に依頼することをオススメします。
すぐに葺き替えを提案する業者には注意!
屋根の修理業者の中には、「雨漏り」などと聞くとすぐに葺き替えを提案するところもあるようです。
このような業者は、高額な葺き替え工事を契約したいだけのケースがあるので注意してください。
雨漏りのような不具合は、原因調査が最も重要です。
原因調査をしっかりした上で、最適な修理方法を選択しなければなりません。
そうしないと、無駄な費用がかさんでしまいます。
確かに葺き替えを行えば、屋根が新品になるので雨漏りは収まるでしょう。
しかし、葺き替えには100万円以上の高額の修理費用が必要になります。
ちゃんと調べれば、数十万円で済む部分的な修理で不具合が収まっていたかもしれないのです。
これでは、葺き替えが無駄な工事といっても過言ではないですよね。
屋根の葺き替えが必要か判断するには、下地などの劣化状態を詳しく調査する必要があります。
詳細な調査もなしに、すぐに葺き替えを提案する業者は、信用しない方が賢明と言えるでしょう。
屋根修理のご相談は桜建装までご連絡ください
屋根を適正価格で確実に修理するためには、知識が豊富な専門業者に診断してもらうことが最も重要なことと言えます。
契約が取りたいだけの営業業者や、高額な葺き替え工事を売りたいだけの悪徳業者に相談しても、不当な工事を勧められるだけなのです。
屋根の破損でお悩みなら、まずは優良業者を探すところからはじめてみてください。
もし、あなたが大阪府堺市近郊にお住まいなら、私たち桜建装が屋根修理の相談に乗ります。
お客様満足度98%を誇る私たちは、きちんと屋根に上がって調査を実施し、屋根の状態に合わせた適切な修理方法をご提案いたします。
小さな修理から大規模な工事まで何でも対応いたしますので、お気軽にご連絡くださいね。